【女性向け】その可愛さにキュンが止まらない！幸せをもたらす珠玉の名作ライトノベル4選

魅力的なタイトルから読み手の想像力を掻き立てるライトノベル。

今回は、女性読者向けに、『ハッピーエンド』で、『読むほどに幸せを感じられる』名作を４選ご紹介！

乙女ゲーのモブですらないんだが

読むほどに愛おしさが募る名作。こんなに見事な恋愛小説、なかなか出会えません。

年少期の出会いから丁寧に描かれる、季節の移り変わりと育つ想い。主人公が庭師を目指す少年で作品中に植物名がたくさん登場するため、植物図鑑必須のピュアなラブストーリーです。

お嬢が笑っていればそれでいい。

一貫した想いのなかで、主人公である庭師見習いの少年イザークは、仕える家の御令嬢リュディアを眩しく見守る。自分はこの乙女ゲームの世界ではモブですらない存在。前世では親より早死にするという最大の親不孝をかましてしまった。だから今世では家族を大切に、公爵家専任庭師として働く親父みたいな立派な庭師になるんだ、と心に誓って。

公爵令嬢として生まれ家族から宝石のように大切にされてきたリュディアは、思ったことすべて口に出す無自覚天然人たらしイザークに振り回されつつも素直に成長する。誰よりも何よりもイザークがリュディアを大切にしてくれるから。優しい眼差しとまっすぐな光を受けて、大切な想いを噛み締めて、お嬢様は花開く。

これまでツンデレヒロインに興味がなかった方も、リュディアちゃんには撃沈するはず。だってかわいい。かわいいがすぎる。

読んで面白いと思った方はコミックも是非。とにかくかわいい！のです。

こちら各投稿サイトに載せられている原作は完結しています。書籍でも是非完結してほしい。最後まで見守って、そしてどうにかしてアニメ化してほしい！…ただし、ピュアな２人が尊すぎて画面を直視できない可能性があります。

大切に育てた想いがどう実るのか。めぐる季節の中で丁寧に紡がれる２人の恋物語。どうぞ植物図鑑をめくりながらゆっくりと楽しんでください。

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ブラック魔道具師ギルドを追放された私、王宮魔術師として拾われる〜ホワイトな宮廷で、幸せな新生活を始めます！

こちらも大人気作。この作者さんはテンポのいい短文で読者をワクワクさせる天才です。細かい描写や説明がなくとも、主人公目線で語られる今がたった数行で情景を描き、たった一言で私達の胸を熱くします。

ブラックな職場で使い潰された挙句に役立たずと解雇された天才が、かつてのライバルに引き上げられて表舞台で華々しく活躍するサクセスストーリー。のほほんとしたノエルの語りで明かされるブラックな環境に馴染みのある方は転職しましょう。そう、リアルなのです。

物語の冒頭、必死にノエルがしていた仕事は水晶玉への魔法付与。必要な作業量に対して圧倒的に人員が不足しているなかで、彼女は自分の時間を加速させる魔法を駆使して納期を死守、つまり彼女だけで何人分もの仕事をこなしていたのです。しかし経営側は現場を顧みることなく、ただ効率的な運営をしているとしか判断しません。あまつさえ「女には無理」と大切な仕事を任せなかったくせに、単純労働者は不用だと切り捨てます。

これ、魔法要素を抜いたらわりと身に覚えのある光景では。なにそのマホウ自分もほしいと思った人、アウトですよ。

他者から否定され続けて自分は役立たずだと萎縮してしまった心。それでも魔法が大好きだから、なんとしてでも魔法を使える仕事に就きたくて自分を安売りしながら就活に励む日々。

それすら上手くいかずに落ち込むノエルのもとに現れたのは、かつてのライバル兼親友であったルーク。学生時代に対等に競い合っていたはずの彼は今、憧れの王宮魔術師として大活躍していて。あぁこんな田舎で使えないと評価されている自分とは端から違う人間だったのね、と冷える心をルークがぐっと引き上げます。

君はこの天才の僕が唯一勝てなかった存在だ。僕のバディになるのは君しかいない、と。

そうしてルークに手を引かれて取り戻したのは、ただ魔法が好きで仕方なかったあの頃の自分。

自分の力を信じてくれる人がいる。その期待に応えたい。本来のノエルの力に加えて、追い込まれるほどに発揮されるブラックな環境で培われた粘り強さ。(悲しいことに納期は待ってくれないからどんなに不可能な状況でもやるしかなかったのです。)それは王都の一流の魔術師達が目を見張るようなとんでもないものでした。

できるよ。君なら、絶対できる。

１人じゃない。２人なら超えられる。

もっと先へ。超えてやるんだ。

繰り返されるこの思い。揺るぎない信頼。すべての常識と思惑を超えて、２人は駆け上がり続けます。ただこのままの２人であるために。

ノエルの快進撃と、全女子がキュンとするであろうルークの一途な恋。全力で応援したくなりますよ！

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華麗なる悪女になりたいわ！〜愛され転生少女は、楽しい二度目の人生を送ります〜

同じ作者さんの作品をもう１つ。あほかわいいヒロインって最高です。悪女を目指す不遇のお嬢様の妄想が、周囲の思惑を巻き込んで…まさかの正義で着地します。思い込みと勘違いが生み出すハイテンションな奇跡をご堪能ください。

名門貴族の娘として高い魔力を持ちながら、生活魔法以外の適性を持たなかったために才能なしの役立たずと虐げられる主人公のミーティア。よくある物語です。そこから努力を重ねて逆転するのもよくある物語。ただしミーティアの努力は、彼女の厨二病が炸裂した結果のものでした。

華麗なる悪女計画

かつて憧れた小説の中に登場する、強くてかっこいい悪女のようになりたい。そのためには他者をひれ伏させるほどの力が必要！と彼女は知識と人望を高めようとします。結果、はたから見ると真っ当に成長しているミーティア。しかし彼女の妄想は止まりません。

執事に扮していた本物のエージェントを、そうとは知らないまま嗅ぎ分けるミーティア。

優秀なミーティアに、かつての己の理想を見たと思い込んだ執事。

彼女の悪女ごっこを温かく見守る侍女。

いつしかごっこ遊びだった悪女計画は、歪んだ正義に裁きを下し、世界を裏側から支配して虐げられている人々を救おう！という壮大な計画に変換されます。

悪女とは…という野暮なツッコミはなしで。あほかわいいミーティアに全力で乗っかりましょう！

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捨てられた聖女はお子さま魔王のおやつ係になりました

上記の３作品とは少し趣向を変えて、最後は主人公が失恋を乗り越えるややビターテイストな、でもとても温かいお話をどうぞ。

結婚を約束していた幼馴染が勇者になって旅立ち、帰ってきたときにはーーという、これまたよくある設定。思い描いていた未来がなくなった主人公メイリーンは、お世話になった大聖女に依頼されてそのまま流されるように魔界へ。

この世界、聖女や勇者に魔王と出てきますが、なんと魔王は討伐されるのではなく人間と和平を結んでいます。そこで彼女は魔王さまのおやつ係として働くことに。

お菓子やスイーツではなくおやつ。そのほっこりとした響きの言葉からわかるように、基本的にはかわいい魔王さまにねだられておやつを作って食べるほのぼのとした日常ものです。魔王の友人として魔界に滞在する魔法使いタイランとも打ち解け、魔王とタイランと２人してメイリーンが作ったおやつを取り合う様がかわいい。

こちらはもともと短編で投稿されていた作品なのですが、そのときのタイトルが秀逸でした。

「ラズベリーパイはもう焼かない」

メイリーンが失恋を乗り越えるまでの、すべてのプロセスが詰まった一言。

どんなに魔界で大切にされても忘れられない苦い思い出。どうしたらこの気持ちを消化できるのかわからなくて苦しむメイリーンに胸を痛める魔界の人達。穏やかな日常があって、大切な人達ができて、もう傷付きたくないと怯えるメイリーンに寄り添うタイランが男前すぎます。

単純に溺愛されて幸せいっぱい！という話ではなく、自分の居場所を見つけて失恋を乗り越えて成長する物語。もちろんハッピーエンドで完結しているので安心してお楽しみください。

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まとめ

以上、読むほどに幸せを感じられる作品を４点紹介しました。それぞれのかわいさに悶えながら、ぜひともお好みの一冊を見つけてください！