【女性向け】中華・宮廷ファンタジージャンルのおすすめライトノベル5選

10代の若者向けの物語を多く輩出するライトノベルですが、女性向けのジャンルが存在することをご存知でしょうか。

乙女心はいつまでも消え去ることはありません。

乙女心を忘れないあなたは、心躍る世界観や物語に引き込まれることでしょう。

女性向けのジャンルの中でも特に人気の高いと言えるのが、中華・宮廷ファンタジージャンルです。

中華・宮廷ファンタジージャンルとは、その名の通り中華風の異世界や後宮・宮廷で繰り広げられる、特別な能力を持つなど空想上の設定のもと展開されるストーリーのことを指します。

今回は、中華・宮廷ファンタジージャンルのライトノベルのうちおすすめの5作品をご紹介していきたいと思います。

呪われた龍にくちづけを

（なんでこんなことに……っ！）

明珠が林の奥で何か動いた気がして思わず目を向けた途端、頭の天辺から爪の先まで黒装束の男と目が合った。

男達は、五、六人ほど。

（やばい、逃げなきゃ……っ！）

「《大いなる彼の眷属よ。その姿を我が前に示したまえ。板蟲っ！》」

（よかった！うまく発動した！）

「《あの塀を乗り越えて、板蟲》」

塀を乗り越えた先にある大樹の生い茂る枝葉に触れた途端、消えてしまった板蟲。

落ちると思ったら、受け止めてくれた青年がいた。

青年は明らかに身分が高く、美麗な姿に圧倒され、そんな青年に抱えられている状況、青年の服を汚してしまった事実に、明珠は気を失ってしまう。

青年は気を失った明珠を運んでいたが、従者に明珠を渡した途端、子どもの姿になってしまった。

「なぜだ。さっきはいったい、何が起きた……？」

呪いをかけられ、力を奪われたことで子どもの姿になってしまった青年・英翔。

本来の姿に戻るために必要なのはーーー

明珠との口づけ？！

無自覚両思いな話が好きな方、身分差溺愛系な話が好きな方に特におすすめします。

糖度高めのため、ニヤニヤ必須です。

周りに誰もいないことを確かめてからお読みください。

早く自覚して結ばれて欲しい反面、まだじれじれな2人を見ていたい。

呪いをかけられた英翔と、その呪いを解く鍵をもつ明珠の、

じれじれキュンキュンドタバタラブコメディ。

ぜひお手に取って読んでみてください。

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碧玉の男装香療師は、ふしぎな癒やし術で宮廷医官になりました。

「新しい風が必要ですか」

「国にも……俺にもな」

ーーやっぱり、ここは夢の世界だったんだな。

月英が連れてこられた場所は、あの一番偉い人が住まうという萬華宮。そこは全ての権力と欲が集う萬華国の中心地。

いつも通り仕事に行こうと家を出た瞬間、月英は物々しい男達に拘束された。無理矢理車に押し込まれ、着いた先が萬華宮。男達の腰には黒鞘の剣が下がっており、抵抗などできようはずもなく、そしてあれよあれよという間に、今居る部屋に放り込まれたのだ。

「お前が月英か？」

「変な術を使うと聞いた」

不眠に悩まされる皇太子・燕明と、香りで癒す術で生計を立てている月英。

2人の出会いは、萬華国に新しい風をもたらすーー。

「ま、あの様子じゃ絶対、僕の事を女だとは思ってないだろうね」

「俺は違う俺は違う俺は違う俺は違うーー」

月英が男装していることに気づかないまま、だんだん惹かれていく燕明。

けれど月英には、男装の他にも秘密があってーーー？！

身分差・勘違い・溺愛系のお話が好きな方、秘密を抱える主人公が、心の拠り所を見つけていく成長系のお話が好きな方におすすめします。

恋愛だけじゃなく、社会的な背景にも深みがあり、読めば読むほど登場人物達の魅力がどんどん高まっていくお話です。

燕明と月英が吹き込む新しい風は、きっとあなたの心も心地よく刺激するはずです。

ぜひご一読ください。

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没落令嬢の異国結婚録

「ラン・フォン様はあなたを買い取りたいと仰っております。」

「は？」

「いい値でよろしいそうです。」

「ナ、ナンダッテ？」

没落した元伯爵令嬢であるレイファは、働きに出た先で美麗な夫人にとんでもない話を持ちかけられた。

でも、これでお父さんを楽にさせてあげられるかもーー。

金貨100枚で異国へと行くことを決意したレイファは、到着した大華輪国で、夫人の息子であるザン＝シン・ユウと対面し、リェン・ファという名を与えられた。

人身売買は大罪であるため、金貨100枚を支度金としてシン・ユウの妻となったのだ。

始めは冷たくあしらわれていたが、リェン・ファの人柄に触れ、ザン家は暖かな空気に包まれていくーー。

絆され溺愛系のお話が好きな方、癒されるお話が好きな方、日常系のお話が好きな方におすすめです。

異国結婚録というタイトル通り、異国の文化の中で放たれるリェン・ファの天然ぶりにこちらも癒されます。

読めば心がほっこりすること間違いなしです。

絆されたい、癒されたいという方は、ぜひ手に取ってお読みください。

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薬屋のひとりごと

（露天の串焼きが食べたいなあ）

人攫いに遭い、連れてこられた後宮。

宮女であっても、二年お手付きがなければ出られるというこの後宮で、猫猫は宮女として働いている。

きっかけはろくなものではないが、元来真面目な猫猫は、お給金の分しっかり真面目に働いているのである。

そこで起こった赤子の不審死。

後宮に連れてこられる前にやっていた薬師の知識と旺盛な好奇心により、原因に心当たりがあった猫猫は、布切れに注意書きをして妃の部屋へ置いておいた。

これで解決したと思っていた矢先、呼び出しがかかった。

大勢呼ばれた宮女達に向けられたお触れ書き。

『そこのそばかすの女、お前は居残りだ』

文字が読めない設定だったはずの猫猫は、まんまと、天女まがいの美しい宦官・壬氏にしてやられた。

「私は何をすればよろしいのでしょうか？」

笑い上戸の玉葉妃と美しすぎる宦官壬氏を味方につけ、後宮の謎やトラブルに巻き込まれていく猫猫。

困難がありつつも、冷静に解決していく猫猫に気持ちの良さを感じます。

猫猫へ気持ちが傾く壬氏と、飄々と避けていく猫猫のかけ合いも必見です。

ミステリーが好きな方、頭の良い主人公が好きな方におすすめします。

隠しきれない好奇心と知識欲とちょっとの正義感で、後宮の謎を解いていく、猫猫の謎解き後宮ミステリー。

あなたも猫猫と後宮の謎に立ち向かいませんか？

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茉莉花官吏伝

「……すごいね。本物だ」

「見つけたんだ、本物の天才かもしれない子を」

茉莉花が代理で行ったお見合い練習で対面した相手は、まさかの皇帝陛下・珀陽だった。

相手も代理を立てていたようだが、皇帝陛下ともあろう方が、なぜこんなところに。

そしてそんな気まずい状況の中、ひったくりの現場に遭遇した。

「ちょっと物覚えのいい」特技を持つ茉莉花は、犯人の特徴を事細かに覚えており、犯人逮捕に貢献する。

それを見た珀陽は、なんとしても茉莉花を自分の側近にしようと絡んでくるようになる。

「茉莉花が、ずっと私の傍にいてくれたらいいのに」

珀陽のために官吏になることを決意した茉莉花はその後もいろいろな問題に巻き込まれつつ、その才能を開花させていく。

珀陽は、自分を慕い、頑張る茉莉花にどんどん惹かれてーー。

女性の官吏があまり快く受け入れられない中、その才能と能力を見込まれて頑張る少女のお話。

お仕事系のお話が好きな方、シンデレラストーリーが好きな方におすすめします。

茉莉花が才能を開花させていく様子が読んでいてとても気持ちが良いです。

お互いが支えとなり、切磋琢磨しながら進んでいく2人の今後が気になって仕方がない！

もっとこの世界に浸っていたい、自分も頑張ろうと思える作品です。

ぜひご一読ください。

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まとめ

いかがでしたでしょうか？

今回は、中華・宮廷ファンタジージャンルのライトノベルのうち、お仕事・恋愛要素がたっぷり詰まった渾身のおすすめ5作品をご紹介しました。

どの作品も魅力溢れる登場人物が多く、勝手ながら愛着と親近感を持てるものばかりです。

ヨーロッパ風異世界モノとはまた違った情景や設定が楽しめる中華・宮廷ファンタジージャンル。

みなさんも、美麗な世界観に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。