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小説家になろうとカクヨムの違いとは?作者目線・読者目線で徹底分析!

皆さんは普段ネット小説を読むのにどのサイトを使っていますか?アルファポリス、エブリスタ、ノベル+、ハーメルン、pixiv……新旧選択肢は色々ありますが、web小説サイトの二強として、小説家になろうとカクヨムの名前を挙げる人は多いのではないでしょうか?

今回はネット小説の投稿数が多い小説家になろうとカクヨム、両者の共通点や違いを徹底的に掘り下げていきます。

 

小説家になろうとカクヨムの違い(作者目線)

 

まずは作者目線で小説家になろうとカクヨムの違いを語っていきます。前提として、小説家になろうとカクヨムは作品の転載を禁止していません。小説家になろうの場合、他サイトにも投稿している事実をキャプションに明記さえすれば同じ小説を連載できます。

小説家になろうのスタートは2004年、株式会社ヒナプロジェクトが提供するネット小説投稿サービスとして公開されました。

片やカクヨムはKADOKAWAが提供するサービスで2016年スタート、小説家になろうから遅れること8年後に日の目を見ます。

小説家になろうとカクヨム、両者の最大の違いはインセンティブを得られるか否か。

カクヨムでは月毎のPV数により獲得できるインセンティブを、Amazonギフトカードに交換することが可能です。他、読者がお気に入りの作者に有料のギフトを送り、創作活動を応援することもできます。早い話が投げ銭機能が付随しているのです。

小説家になろうにはインセンティブ機能が存在しないので、小説で副収入を得たいと考えている人には、デメリットが生じるかもしれません。

UIにも明確な違いがあり、小説家になろうの方がややシンプル。作品の評価はブックマーク1個=2点、評価は☆5=10点。話数ごとに「いいね」ボタンで応援できる取り組みが嬉しいですね。

また、誤字報告機能の利便性も魅力。読者が誤字報告フォームから誤字を教えてくれた場合、「適用」ボタンを押すだけで本文に反映されるのが大変有難いです。

カクヨムの評価方式は☆3=3ポイント。ブクマはポイントが入らないものの、ランキングの上下動に影響するので要注意。各話ごとに応援ボタンが設置され、一言メッセージが送れるのは小説家になろうと同じです。

通知されるリアクションにも区別があり、小説家になろうは感想や誤字報告、レビューが投稿された場合のみ教えてくれます。

対するカクヨムは評価・応援・フォローでも通知が飛び、リアルタイムな読者の反応がわかるのが嬉しいですね。

ちなみにダッシュボードのアクセス解析は小説家になろうが横グラフ、カクヨムが縦グラフで表示されます。見やすさは人それぞれでしょうか。

付け加えるなら、小説家になろうは挿絵を追加できるのがメリット。作中に挿入したいイラストをみてみんにアップしたのち、該当タブを使い、表示したい位置に持って行ってください。これで作業は終わりです。

カクヨムは近況ノートと連携する形でしかイラストを載せられない為、「自作小説に挿絵を入れたい」と望む作者さんは、小説家になろうを選んだ方がいいかもしれません。

トップページに表示される作品の種別も押さえておきたい点。小説家になろうのトップに飛ぶと、まず目に入るのは「連載中の長編小説ランキング」「短編小説ランキング」「完結済み長編小説ランキング」。カクヨムのトップページを占めるのは前日までに☆が入った「注目の作品」と「各種週間ランキング」で、小説家になろうほどランカーが固定化されてないので、無名の新人でも十分に目立てるチャンスが与えられています。

 

小説家になろうとカクヨムの違い(読者目線)

 

さて、次は読者目線での小説家になろうとカクヨムの違いです。先に挙げた通り、小説家になろうには投げ銭機能がありません。なので推し作家を経済的に支援したい場合は、カクヨムの有料ギフトを利用してください。そうするとサポーター向けの限定コンテンツが解放されます。

大きな違いとして挙げたいのは、小説家になろうにはR18の小説を投稿する姉妹サイトが存在すること。対照的にカクヨムでは、R15までしか投稿が許されていません。

小説家になろうから派生した女性向けR18サイトはムーンライトノベルズ、男性向けR18サイトはノクターンノベルズと呼ばれており、こちらには暴力・残酷・性描写を含む年齢制限作品が投稿されています。

ムーンライトノベルズに関しては、TLとBLのジャンル区分も有難いです。ゾーニングが徹底されているのは、書く方読む方どちらにとっても親切。

なお、カクヨムガイドラインにおけるセルフレイティングは以下の3種です。

・残酷描写有り(R-15G)

・暴力描写有り(R-15G)

・性描写有り(R-15)

上記描写の比重が大きいと運営が判断した場合、修正勧告が届きます。期日までに従わなければ強制削除が断行されるので、十分注意してください。

以下、R18のオリジナル小説を受け入れている投稿小説サイト一覧です。

・ノクターンノベルズ

・ムーンライトノベルズ

・ハーメルン

・pixiv

このうち女性向けに力を入れているのがムーンライトノベルズ、男性向けが主流なのがハーメルンとノクターン。pixivは女性向け・男性向け、双方ともに賑わっています。BL小説オンリーの投稿小説サイトとしては、fujossyやBLove(ビーラブ)もおすすめしたいです。

エブリスタやノベル+も「過激表現あり」の区分設定をすれば、R15までの暴力・性描写が許されています。それ以上の描写がある場合、ユーザーの通報で強制非公開・削除の措置がとられるので、小説を公開するサイト選びは慎重に行ってください。

 

カクヨムと小説家になろうの違い(まとめ)

 

ここまで作者目線と読者目線から両者の違いを語ってきました。結論として、小説家になろうとカクヨムの最大の違いはPV数に尽きます。これは小説家になろうが圧倒的で、全体の読者数・作品数と比例しています。

小説家になろうのユーザー数は2024年現在255万人、カクヨムは100万人……スタート時期も関係してか、ざっと100万人の差が存在します。より多くの人に読んでほしいなら、小説家になろうの方がチャンスがあります。

されどユーザー数が多いということは、それだけ流れが早く、せっかく投稿した新作が埋もれてしまいかねないということ。

一方のカクヨムはブクマが少ない作品でも、比較的レビューや感想をもらいやすい長所があります。

筆者が確認した所、ブクマ一桁でもレビューが投稿されている小説はゴロゴロありました。

ユーザー主催の自主企画も活発で、読み合い企画では互いの小説に頻繁に感想を送り合っています。

ここから見えてくるのは、小説家になろうは読者・PVが多く、カクヨムは書き手とレビューが充実している現実。

どちらにしても肝心の中身が面白くなければ、棒にも箸にもかからないことは心に留めておいてください。

また、カクヨムを語る上で、年に一度開催されるお祭りである「カクコン」こと、カクヨムWeb小説コンテストは外せません。受賞作には書籍化・コミカライズの褒賞が約束されているのみならず、落選作にも拾い上げデビューのチャンスがあります。自信がある方はぜひチャレンジしてください。

 

まとめ

 

以上、小説家になろうとカクヨムの主な違いでした。あなたはどちらのサイトを利用したいと思いましたか?

小説家になろうとカクヨムからは共に人気作家が生まれているので、推しの作品が掲載されている方を贔屓にするのも一考です。


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hutami

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