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導入

2009年の初版発売、2012年のアニメ化以降爆発的に人気が出た作品です。すでに10年以上の歴史がある長編作品であるため、「いまから追いつけるのか・挫折しないのか」という声があるため本記事を作成しました。

異なる感性を持つ大勢の人々に受ける作品は滅多にありませんが、本作品は私が客観的な根拠を持って推薦できる「誰にでも読みやすい万能な作品」です。

作品概要

VRMMO系という新たなジャンルを作ったフロンティア的存在です。「ゲームの世界に入れたら」という誰しも一度は考えることを作品として的確に表現し、壮大なゲームの世界の中で、主人公が戦って成長していくというアクション性とドラマ性が高い作品です。

こんな人におすすめ VRMMO系の作品が好きな人
ストーリーを読むうえで、主人公の成長の過程は知りたいと考える人
壮大な世界観に没入したい人

書籍情報

著者川原礫
イラストabec
レーベル電撃文庫
発売年月2009年4月
ページ数352
登録ID2858

あらすじ(「BOOKs」データベースより)クリアするまで脱出不可能、ゲームオーバーは本当の“死”を意味する──。謎の次世代MMO『ソードアート・オンライン(SAO)』の“真実”を知らずログインした約一万人のユーザーと共に、その過酷なデスバトルは幕を開けた。 SAOに参加した一人である主人公・キリトは、いち早くこのMMOの“真実”を受け入れる。そして、ゲームの舞台となる巨大浮遊城『アインクラッド』で、パーティを組まないソロプレイヤーとして頭角をあらわしていった。 クリア条件である最上階層到達を目指し、熾烈な冒険(クエスト)を単独で続けるキリトだった

作品傾向

  • キャラクター
    評価3
  • ストーリー
    評価5
  • 設定・世界観
    評価5
  • 読みやすさ
    評価5
  • 話題性
    評価5

各項目傾向

キャラクター

各章ごとにメインとなる女性が存在しており、推しキャラが決めやすいです。一般的に好感が持てる・ビジュアルがいいキャラクターが多いと思います。

ストーリー

王道のストーリー展開が基本です。章によってストーリーの雰囲気が異なり、淡々と進む話もあれば、何度読んでも新鮮に感じるドラマチックな話もあります。しかし、どれも総じてレベルは高いです。

設定・世界観

ゲーム作品として商業化できるレベルの設定で作られています。どのゲームでもキリトたちがいるフィールドの情景を鮮明に想像できるため、読者も作中の登場人物たちと同様にフルダイブ感を味わえるでしょう。

読みやすさ

唯一無二の独創性ある世界観を持つ一方で、人を選ぶ特殊な要素がありません。表面上のストーリーを楽しむ、凝った世界観・設定をじっくり読み込む等、様々なタイプの読者のニーズに幅広く応えられる作品です。

話題性

原作の累計発行部数は約3000万部で、全ライトノベル作品のTOP5に君臨している。アニメ4期、劇場版3作、ゲーム・アプリ版の販売・配信といったメディアミックスも多数しています。

欠点

一般的に好まれる登場人物が多いですが、標準的過ぎて目立った特徴がないともいえます。キリトの成長という点は描かれる一方で、他のキャラ同士の関係性・心理描写は深く描かれないため、ヒューマンドラマの要素が物足りないと感じることがあるかもしれません。

読み放題サービス対応状況

読み放題公式リンク
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BOOK WALKER

メディアミックス

TVアニメは1期25話、2期24話、3期24話、4期23話、映画は劇場版3作が制作されました。コミカライズは本編、外伝、アンソロジーなどが出版されています。スマートフォンアプリ、家庭用ゲームにまでメディアミックス展開されています。

入手性は特に問題なしで、十分な供給量です。 読み放題対応状況に関しては、bookwalkerとkindle unlimitedともに1巻のみ読み放題です。

受賞歴・話題性

川晴礫先生は2008年第15回電撃小説大賞受賞しています。ソードアート・オンライン(累計発行部数3000万部、このラノ2011と2012で2年連続の1位を獲得)が代表作ではありますが、アクセル・ワールド、絶対ナル孤独者、デモンズ・クレスト等も執筆しています。

2023年10月5日に「ソードアート・オンラインラストリコレクション」(PS4、PS5、switch、steam、Xbox one)が発売しました。また、2021年の劇場版第2弾「ソードアート・オンライン星なき夜のアリア」、2022年劇場版第3弾「ソードアート・オンライン冥き夕闇のスケルツォ」が公開されました。これらは、アインクラッド編を第1層から順番に物語を描いている外伝「ソードアート・オンラインプログレッシブ」を元に作られています。続編も十分に期待されているため、まだ読んでいない方はぜひ1巻から手に取ってみてください。

特徴

ストーリー

王道の一本道展開で、難しい伏線はなく、ストレスフリーで読めます。ストーリーはゲームクリアというより、ゲームを進行させるというイメージです。ソードスキルという必殺技に分類されるものはありますが、それの修行というシーンはあまりありません。

文体

SAOは本当に素晴らしい作品です。作りこまれているのにも関わらず誰にでも受け入れられる世界観と設定を持ち、ストーリーやキャラは王道で読みやすいと、私が考える神作に必須の条件「オリジナリティがあり万人に好かれる王道作品」を十分に満たしているかと考えています。

著者の関連作品

川原礫先生は2008年第15回電撃小説大賞受賞(作品名:アクセル・ワールド)しました。 このラノ2011、2012で2年連続の1位を獲得。その後は2019年まで毎年TOP10に入賞しています。

イラストの関連作品

abecさんの表紙イラストは印象派の絵画の色使いに近いものがあると考えています。一方で、扉絵イラストでは、はっきりとした色彩のデジタル色が強くなったことにより、その巻の雰囲気が直接的に脳に伝わってくるため、毎巻ワクワクさせられます。

ジャンル・テーマ

ジャンル・テーマ概要

VRMMO、アクション、ラブコメ VRMMOの世界観をテーマとしています。主人公たちの戦闘シーンは迫力があり目を見張るものがあり、ゲーム内の日常シーンやラブコメ展開の要素も含まれていることで、よりゲームの世界に入り込めている感覚になれます。

初心者向けかどうか

本作は初心者向けです。基本的にキリトの1人称視点であり、誰でもSAOの壮大な世界観に没入することが可能であるため、新規参入のハードルが低いといえるでしょう。

読後感

1つの神作級ゲームをプレイしたのではと錯覚するくらい、充足感に満ち溢れています。

前に読んでおきたいおすすめ作品

POINTSAOと同じかそれ以上の文章量であるため、これら3作品を読めばSAOが読みやすく感じると考えたからです。

次に読むおすすめ作品

POINTアクセル・ワールドはSAOに近い電脳世界を舞台にした作品であるため、SAO好きなら楽しく読めると思ったからです。魔法科高校の劣等生は、SAOとは違った世界観・設定の作りこみを持つ作品であるため、SAOの作りこみに感動した人はきっと面白いと感じるでしょう。

関連作品

Group Name: ソードアート・オンラインシリーズ


この作品が掲載された記事

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結び

壮大な世界観で自分がその場にいるような感覚になりたい、主人公の強さは根拠ある強さであってほしい、VRMMOというゲーム好きには理想の世界を堪能したい、という人は是非1度読んでほしいです。

本作以上の詳細で作りこまれた設定を持つ作品は滅多にないです。一度読み始めたら、あなたもキリトたちが見ているゲームの世界を直接体験できることでしょう。


Amazon Kindle Unlimited




総合得点 4.11
17
  • 得点(3:普通・良作、4:名作、5:最高傑作)
    4.11

レビュー
17

  • 素晴らしい

    SAOは本当に素晴らしい作品です。作りこまれているのにも関わらず誰にでも受け入れられる世界観と設定を持ち、ストーリーやキャラは王道で読みやすいと、私が考える神作に必須の条件「オリジナリティがあり万人に好かれる王道作品」を十分に満たしているかと考えています。

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    • オクタン
    • 5.00
  • アニメ派にもおすすめ

    アニメから入ったが、小説だとさらに細かな描写や心情が描かれており、小説版も面白いと感じた。一巻で話が結構進むので、アニメ版の振り返りとしてサクサク読める。

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    • そら
    • 3.00
  • なかなかいい

    主人公の強さが垣間見える表現でわくわくした。これからどれだけ成長するのか楽しみ。

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    • hajime
    • 4.00
  • 夢の世界

    アインクラッドという仮想世界で剣を使った冒険が最高すぎる。剣1本で戦う世界がカッコよすぎる。文句なしの星5。

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    • boo
    • 5.00
  • ブクログでレビューを見る

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ソードアート・オンライン 1 アインクラッド

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