男女の交流や恋模様を、笑いやドキドキ、涙、お色気などを絡めながら描く「ラブコメ」は、根強い人気があります。
しかし一口にラブコメ作品と言っても、雰囲気や切り口、ストーリー展開などは千差万別です。あまりの作品の多さに「自分の読みたい作風の作品がどれかわからない」と思いますよね。そこで本記事では、ラブコメの中でも「付き合ったあとの展開が中心に描かれている作品」に絞って紹介します。
関係が進展したあとにしかないイチャイチャやラブラブ、ドキドキもあります。それらを味わえるという点で、非常に魅力的なジャンルです。
本記事では、ひょんなことから交際に発展したカップル、穏やかながら愛の溢れる日常を送る夫婦、特殊な関係を結んだ2人など、様々なラブコメ作品を紹介しています。
恋人や夫婦になったあとのラブコメが読みたい方は、必見です。
加えて、本記事では、面白さを損なわない程度に作品の見どころを深掘りしてお伝えします。
ぜひ、自分の興味にあった作品を見つけてください。
うしろの席のぎゃるに好かれてしまった。 もう俺はダメかもしれない。
| 著者 | 陸奥こはる |
| イラスト | 緋月ひぐれ |
| レーベル | 富士見ファンタジア文庫 |
| 発売年月 | 2022年6月 |
| KindleUnlimited対応 | 2巻まで対応◯ |
| BOOKWALKER読み放題対応 |
見どころ① 穏やかで甘い日常系ラブコメ
本作品では、高校生同士の、いい意味で肩の力を抜いて読めるラブコメが描かれています。
勉強はできるがぼっちな三代と、男性は苦手だが三代には好意的なギャルである志乃の、甘いラブコメを楽しめます。
タイトルでは「もう俺はダメかもしれない」と書かれていますが、物騒な内容ではありません。むしろ穏やかで平和な甘いラブコメなので、安心してください。
些細な相手の言動に赤面したり、軽口を叩きつつも想い合っていたりと、お互いのことが大好きな2人のイチャイチャを堪能できます。
本作品は、三代と志乃が出会ってから仲良くなるところから始まります。しかしながら、恋人になる前よりも、恋人になったあとの占める割合の方が大きいです。そのため、恋人になったあとの展開が読みたい方にもオススメできます。
恋人になったあとは、日常的にキスをし、愛を表現し合う間柄になります。まさに甘い日常系ラブコメですね。
また本作品の特徴として、クラスメイトとの剣呑な関係や親とのいざこざなどの、胸が痛くなるような展開は一切ありません。三代と志乃のイチャイチャを存分に堪能できます。
いい意味で劇的ではない、だからこそ楽しめる、それが本作品の魅力です。
劇的なストーリーよりも、仲の良い2人の甘々な日常を見たい、そんな方にぜひオススメです。
見どころ②:表情豊かで主人公に好意的なギャルのヒロイン
本作品のヒロインである志乃は、明るく表情がコロコロ変わるギャルです。様々な表情を見せる志乃に、読んでいて思わず笑顔になります。
そんな明るい志乃ですが、男性は苦手です。しかし、ひょんなきっかけから、三代には心を開き好意的に接していきます。気を許した相手に好意を向ける志乃の言動には、萌えること間違いなしです。
また、家では家事を手伝うといった家庭的な一面もあります。そんな良い意味でのギャップも、志乃の魅力です。
良い子で、三代のことを想っていて、時には庇護欲をそそられる、そんな志乃の虜になってしまうことでしょう。
お酒と先輩彼女との甘々同居ラブコメは二十歳になってから
| 著者 | こばやJ |
| イラスト | ものと |
| レーベル | HJ文庫 |
| 発売年月 | 2023年11月 |
| KindleUnlimited対応 | 全巻対応◯(全1巻) |
| BOOKWALKER読み放題対応 | 対応✘ |
見どころ①:先輩彼女との甘い同居ラブコメ
本作品は、大学生の主人公と1歳年上の先輩彼女との甘美な同居ラブコメです。
恋人として付き合っていた孝志と紅葉が、同棲を始めるところから、物語は幕を開けます。
本作品の特筆すべき点として「からかい」が挙げられます。
孝志と紅葉のイチャイチャは、基本的に「紅葉が孝志をからかい、反撃を試みるも逆転できず赤面してしまう」という構図です。
紅葉のからかいは、愛情表現の1つであり、孝志への想いの強さの裏返しです。
からかわれる側の孝志も満更ではなく、むしろからかわれることにすら愛情を感じています。
本作品では、からかいを軸にした相思相愛な2人の甘すぎる触れ合いを存分に味わえます。
1度読んでしまえば、本作品の魅力に溺れてしまうこと間違いなしです。
先輩彼女との甘々なラブコメを楽しみたい方にはぜひオススメです。
見どころ② 普段とは別の姿を見せる先輩彼女なヒロイン
本作品のヒロインである紅葉は、孝志と同じ大学に通う大学生です。
普段の紅葉は、社交的でありながら、大人な雰囲気を纏った隙のない女性です。
しかし、孝志の前では全く違う一面を見せます。
孝志をからかい照れる姿を愛でたり、リラックスしてほわほわした雰囲気を見せたり、かと思えば真剣な表情になったり、「嫌いになった?」と素のトーンで聞いてきたりします。
そんな様々な表情を見せる先輩彼女の紅葉は、本作品の魅力の1つです。
また本作品では、各話の終わりに、紅葉の心情が語られる閑話が描かれています。
紅葉がどのようなことを考えていたかわかることで、より一層物語を深く味わえます。
特に、紅葉が孝志をからかう理由が明らかになるシーンは必見です。
見どころ③ ヒロインの魅力を鮮明に伝える文章表現
また本作品の特筆すべき点として、刺激的な展開と、それを鮮明に描く卓越した文章表現が挙げられます。
匂いや体温などの五感に訴えかけるような描写により、紅葉の妖艶さが余すところなく表現されています。
体を密着させる場面やキスシーンなどは、思わず悶えてしまうこと間違いなしです。
具体的にどんなシーンが描かれているのかについては、ぜひその目で確かめてください。
組織の宿敵と結婚したらめちゃ甘い
| 著者 | 有象利路 |
| イラスト | 林けゐ |
| レーベル | 電撃文庫 |
| 発売年月 | 2023年10月 |
| KindleUnlimited対応 | 対応✘ |
| BOOKWALKER読み放題対応 | 対応✘ |
見どころ①:仲良し新婚夫婦のコミカルな日常系ラブコメ
本作品は、20代半ばの仲良し夫婦の日常が描かれたラブコメです。
狼士と律花は以前、異なる組織に所属し、幾度となく戦場で激闘を繰り広げていた過去があります。しかし、今では仲睦まじい結婚生活を送っています。
いってきますのキスをしたり、一緒に買い物をしたり、時には喧嘩しつつも仲直りして愛を確かめ合ったりします。
そんな仲が良く相手思いな2人の新婚夫婦の日常を楽しめる作品です。
タイトルにもある通り、甘く微笑ましいようなラブコメを味わうことができます。
また本作品は、狼士と律花の1人称視点が、1章ごとに入れ替わっていきます。
これにより、お互いに相手をどう思っているのかが分かり、より一層2人の仲の良さを味わうことができます。
さらに本作品の特徴として、コメディ要素が強めです。作中では、ラブコメと言うにはかなり強めなギャグが放たれています。
喧嘩をしている時のお弁当が白米だけだったり、仲直りするために早退しようとして却下されて逆ギレしたり、包丁が折れたからと組織時代の愛刀で調理したりなど、思わず吹き出してしまう場面が多く描かれています。
中でも「子供心を学ぶために子供になってみよう」という話は、非常に面白いです。
さらに、以前組織で活動していた者たちとの絡みも、物語に彩りを加えています。
笑えるラブコメが読みたい方にもオススメな作品です。
見どころ②:おもしろ可愛い良妻なヒロイン
本作品のヒロインの律花は、相手想いで、ときに面白いことを口走る、朗らかで明るい女性です。
組織に所属していた時は冷たく鋭い雰囲気でしたが、狼士と結婚した今では、振る舞いが大きく変わっています。
いってきますのキスをせがんだり、手を繋いで欲しいアピールに気づいてくれなくても怒らなかったりと、狼士を想う気持ちが伝わってきます。
また、ポンコツな一面もあります。ヤクザ風の相手に「堅気は引っ込んでいろと言われた時には「私の苗字は犀川です!」と反論する場面もあるほどです。思わず笑ってしまうような言動も、律花の魅力の1つです。
加えて、律花の1人称で語られる章では、律花の狼士への想いも描かれています。狼士視点からはわからなかった律花の狼士への愛情を感じられ、読んでいて温かい気持ちになれます。
律花は、このようなおもしろかわいいヒロインです。
狼士が「一緒の部屋で寝たい!」と意気込むのも頷けますね。
見どころ③:圧巻のラスト
本作品の見どころの1つとして、終盤の盛り上がりが挙げられます。
本作品は、コメディ要素強めのラブコメのままでは終わりません。
最後には、雰囲気が一変する、怒涛の展開が待っているのです。
何気ない日常の出来事や間章で語られる過去の中に、伏線がちりばめられていたのです。
最後にはそれらが全てつながり、圧巻のラストが飾られています。
王道のラブコメをなぞりつつ、異能力と現代社会をうまく掛け合わせた、本作品ならではの落とし所が描かれています。圧巻のラストをぜひご覧ください。
最強英雄と無表情カワイイ暗殺者のラブラブ新婚生活
| 著者 | アレセイア |
| イラスト | motto |
| レーベル | HJ文庫 |
| 発売年月 | 2023年6月 |
| KindleUnlimited対応 | 対応✘ |
| BOOKWALKER読み放題対応 |
見どころ① :心身ともに通じ合った夫婦の日常
本作品では、心が通じ合った夫婦の日常を楽しめます。
2人は戦場で相棒として戦っていたため、阿吽の呼吸といえるほどに、相手のことを理解しています。目や声色だけで相手の意を汲んでしまうほどです。そのため、気持ちがすれ違い辛い思いをすることがほとんどなく、安心して読み進められます。
また、互いに相手のことを第一に考えているところも微笑ましい点です。常に自分が相手より苦労しようとしていたり、どうしたら相手は喜んでくれるかと考えたりしており、愛の深さが伝わってきます。
加えて、程よく初々しさの抜けた触れ合いが描かれています。付き合いたてではなく、夫婦としてある程度時間を共にしていたことで、良い意味で遠慮や躊躇いがないです。ほぼ毎話キスをしていたり、夜の営みも頻繁に行っていることが示唆されていたりします。
躊躇なく愛を表現し合える2人の関係性を感じることができます。
心と体が通じ合った仲の良い夫婦の物語を楽しみたい方には、ぜひオススメしたい作品です。
見どころ②: 主人公を愛するクーデレ系暗殺者なヒロイン
本作品のヒロインであるクロエは暗殺者です。そのため、感情は必要ないという方針で鍛えられており、基本的に無表情です。
しかし、エルドと共に過ごしている時には、表情が緩み感情が揺れ動いている様子が垣間見えます。
それほどまでにクロエがエルドを慕っていることが分かり、温かい気持ちになれます。
また、クロエはかなり嫉妬深いです。
クロエは、自分がエルドにとっての1番でありたいと考えている節があります。そのため、エルドに他の女性の影が見えると、拗ねてしまったり殺意をむき出しにしたりしてしまうのです。果てには、エルドの親友で、男性である国王にまで嫉妬してしまう始末です。
しかし強い嫉妬は、それほどまでにエルドを想っている証拠でもあり、愛おしさを感じることができます。
わたし、二番目の彼女でいいから。
263
| 著者 | 西条陽 |
| イラスト | Re岳 |
| レーベル | 電撃文庫 |
| 発売年月 | 2021年9月 |
| KindleUnlimited対応 | 対応✘ |
| BOOKWALKER読み放題対応 |
見どころ①:「2番目同士で付き合う」独特な関係性
本作品の1番の見どころは、なんといってもその関係性にあります。
桐島と早坂は、お互いに1番目に好きな人がいて諦めていないにも関わらず、交際しています。付き合ったあとでありながら、友達と恋人の中間に位置している関係性とも言えますね。
本作品は、この「1番目の相手と付き合えなかったときのための保険として、2番目同士で付き合う」独特な関係を中心に、物語が展開されていきます。
この「2番目同士で付き合う」関係を、桐島は合理的だと述べています。
この関係の結末は、以下の4通りです。
2人とも1番目の相手と付き合える
桐島は1番目の相手と付き合えるが、早坂は1番目の相手と付き合えない
桐島は1番目の相手と付き合えないが、早坂は1番目の相手と付き合える
どちらも1番目の相手とは付き合えない。その場合は、現状の関係を維持する
この4つのうち、桐島だけが付き合えないパターンは、1つしかありません。したがって、75%の確率で幸せになれるというわけです。
しかし、一見最高にも思えるようなこのシステムにも、いくつか落とし穴がありました。
2番目は1番目より下です。しかし、かなり高い価値があるとも言えます。付き合える2番目と付き合えない1番目であれば、順位が入れ替わる可能性だってあるのです。
桐島の1番目である橘は、桐島のことが満更でもないようです。
しかし、早坂は1番目の相手と付き合えそうにもありません。
そんな中、桐島は2人と同時に関係を持つ状態になっていくのです。
一癖も二癖もある恋模様を味わいたい方には、ぜひオススメしたい作品です。
見どころ②:正反対な2人のヒロイン
本作品は、特殊な関係を結んでいる都合上、交際していながら2人のヒロインが登場します。
1人目は、早坂あかねです。桐島の2番目に好きな女の子です。
早坂は、人当たりがよく、清楚で真面目な女の子というイメージを周囲に持たれています。
しかし、そんなイメージを窮屈に感じている部分もあります。
その反動なのか、桐島と2人きりのときは、恋に浮かされているかのように積極的にイチャイチャしてくるのです。
2番目同士の関係にもかかわらず「私の方がスタイルはいいよ」と言って迫ってきたり、執拗に愛情表現を求めてきたりするような「重い」一面もあります。
2人目は、橘ひかりです。桐島の1番目に好きな女の子です。
橘は、早坂とは対照的に、無口無表情の近寄りがたい雰囲気のある美人と言われています。
また、恋愛やそれに伴う知識や経験がなく、恋愛に興味津々だったり恥ずかしがったりする一面もあります。作中では桐島に「恋愛キッズ」と思われているほどです。
そんな点から、クールな女の子の赤面する姿も堪能できます。
桐島が橘にただ片想いしているだけかと思いきや、実はそうではありません。桐島と橘の関係や橘の心境が明かされていくにつれて、物語は形を変えていきます。
このように本作品では、「2番目同士で付き合う」関係により、2人のヒロインの言動や心境も変化していく様子を楽しめるのです。
交際していながら、2人のヒロインが登場する作品に興味がある方にもオススメしたい作品です。
見どころ③:強い感情が表れているかのような濃厚なスキンシップ
本作品の見どころの1つが、濃厚なスキンシップです。
キャラクターたちの感情が表されているかのような、濃密な触れ合いが多く描かれています。
思わず生唾を飲み込んでしまうような、刺激的な展開を味わえます。
濃厚なスキンシップのある恋愛が読みたい方にも、ぜひオススメできる作品です。
まとめ:「付き合ったあと」のラブコメを楽しもう
今回の「『付き合ったあと』のおすすめラブコメ5選」はいかがだったでしょうか。
「付き合ったあと」に限定していても、様々な描かれ方があり、作品ごとに魅力も異なります。様々な作品に触れることで、より一層ラブコメの魅力を味わうことができるでしょう。
ぜひ今回紹介した中から、気になった作品を読んで、付き合ったあとのラブコメを楽しんでください。


コメント